『HOT BLOOD』釘付けになる面白さ、リアル志向のプロ野球漫画【ネタバレなし】

WEB漫画の紹介1作目いきます。

いま新都社で絶大な支持を誇るプロ野球漫画。
ナックルボーラーの女の子が主人公という珍しい設定ながら芯のある作品です。

無名の新人・桜沢さくらが厳しいプロの世界でフルタイムナックルボーラーとして奮闘するプロ野球漫画。

作者は甘えび・月刊コミックニートにて連載中。

ナックルボールを操る女子高生の桜沢は弱小球団・熊本カブスからのスカウトによりドラフト6位でプロ入りを果たす。

同じくカブスに入団した天才内野手・戎有理、スカウトから返り咲いた捕手・鳩村純らと優勝の夢に向かって熱血を注ぐ。

桜沢のナックルを受けられる捕手が鳩村しかいないという
いかにも漫画的なバッテリーなんですが、この二人の関係が凄く良い。

桜沢の一方通行でなく、鳩村さんも鳩村さんで桜沢のおかげで選手として復帰できましたからね。信頼関係が心地いいんです。

その二人を取り巻くチームメイトや関係者もキャラが立っていて
脇役感が強い選手にもとても愛着が湧きます。

個人的に好きなのが家族とのエピソードが激熱な射手矢科学。
153話には目頭が熱くなります。

序盤も味のある絵柄なんですが、画力の成長が著しいです。
そのまま単行本化できるほどに読みやすく早いうちから安定し出していたことも凄いです。

そしてキャラクターの書き分けがとにかく上手。
自チームだけでなく他球団の人物にも表れていて、実在の選手に似たキャラクターが登場するのもひそかな楽しみになっています。

月刊とは名ばかりで早い時で1週間待たないこともあります。
速筆でもクォリティは高いのが嬉しいところ。

プロ野球漫画ではありますが、全くの素人でも楽しめると思います。
興味が沸いた方はこちらからどうぞ。